「脳震とう」とアルツハイマーの危険な関係
『脳震とう』とは、頭部に強い衝撃を受けたりして、頭痛や吐き気、嘔吐したり意識が失ったりします。
一時的な脳障害による現象です。
一方、アルツハイマー型認知症は、脳内の老廃物がたまり、脳が委縮して起こるといわれています。
この『脳震とう』が、将来アルツハイマー型認知症になってしまうためのリスクとして影響がある、という報告があります。
実際に、米メイヨー・クリニックのMichelle Mielke教授率いるチームが調査しました。
70歳以上で認知症の症状がない448人と軽い認知障害のある141人を対象に実施。
その結果、これまで1度でも意識が失うような脳震とうや外傷を起こした人は18%でした。
また、脳震とうのある人はない人と比べると、脳内の老廃物が18%も多かったそうです。
必ずしもアルツハイマーを発症するわけではありませんが、脳震とうとアルツハイマーには何らかの関連性があると言えるでしょう。
特にアメリカンフットボールなど、頭部に何度も強い衝撃を受けている人は、一般の人よりも発症する確率が2倍になると言われています。
スポーツなど、激しい運動をする方は、脳震とう等のリスクが伴うのはある程度仕方のないことかもしれませんが、きちんとヘルメットで頭を防御するなど、普段から脳へダメージを与えないように心がけたいものですね。
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