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認知症予防にはアロマが効果的?嗅覚刺激で脳を活性化する方法

認知症予防とアロマ治療について

認知症予防にはアロマが効果的?嗅覚刺激で脳を活性化する方法

認知症の予防には、運動や知的活動が重要だとよく言われますが、最近注目されているのが「香り」の力です。

日本の認知症研究の第一人者である浦上克哉先生の研究によると、特定のアロマを使うことで脳が活性化し、認知症リスクを抑えられる可能性があることが分かってきました。

この記事では、アロマが認知症予防に与える効果や具体的な取り入れ方について詳しく解説します。

認知症 アロマ 浦上教授

浦上克哉先生

30年以上 認知症の臨床と研究を続けるエキスパート。
日本認知症予防学会 代表理事
鳥取大学医学部保健学科 認知症予防学講座(寄附講座) 教授

認知症と嗅覚の関係とは?

脳の中心には、記憶を司る「海馬」という部分があります。認知症では、この海馬がダメージを受けることで、記憶障害が引き起こされます。

しかし、近年の研究では、海馬がダメージを受ける前に「嗅神経」が先に弱っていることが分かってきました。認知症の初期症状として「料理の匂いや花の香りが分かりにくくなる」と感じる人もいるのはこのためです。

嗅神経は脳の中でも珍しく、ダメージを受けても再生能力が高いことが特徴です。そのため、嗅神経を刺激することで、ダメージが進むのを防ぎ、海馬の機能を維持できるのではないか、と考えられました。

海馬と香り

そこで浦上先生が着目したのが、「アロマオイルの香り」でした。

どんなアロマオイルが認知症予防に良いの?

浦上先生の研究では、認知症の進行を遅らせたり、予防したりするために、特定のアロマオイルを使うことが効果的であることが確認されています。

特に、1日の時間帯に応じて使用するアロマの種類を変えることが効果を高めるポイントです。

使用時間帯推奨するアロマオイル効果
朝(午前中)ローズマリー+レモン交感神経を活性化し、脳を目覚めさせる
夜(就寝前)ラベンダー+オレンジ副交感神経を刺激し、リラックス効果を高める

朝は「ローズマリー」と「レモン」の香りを嗅ぐことで、交感神経を活性化し、集中力を高めることができます。

一方で、夜は「ラベンダー」と「オレンジ」の組み合わせが効果的。リラックス効果があり、質の良い睡眠を促すことで、脳の回復を助けます。

実際に浦上先生の研究では、認知症予備軍の方々にアロマを使用してもらったところ、3ヶ月の利用で脳機能が改善したという結果も報告されています。

認知症対策アロマ

認知症予防のためのアロマの使い方

では、どのように生活の中にアロマを取り入れるとよいのでしょうか?

1. ディフューザーを活用する

精油を数滴ディフューザーに垂らし、部屋全体に香りを広げることで、自然に嗅覚刺激を与えることができます。リビングや寝室など、滞在時間が長い場所での使用が効果的です。

2. アロマストーンやハンカチで持ち運ぶ

外出先でも手軽にアロマを取り入れたい場合は、アロマストーンやティッシュに数滴染み込ませて持ち歩くのもおすすめです。特に仕事中に集中力を高めたいなら、ローズマリー×レモンの香りをデスクに置くのも良いですね。

3. 就寝前に枕元にアロマを置く

ラベンダーとオレンジのエッセンシャルオイルをコットンに垂らし、枕元に置いておくことで、リラックスしながら眠りにつけます。

例:実際に認知症予防のためにアロマを取り入れた人のケース

70代の女性が、物忘れが増えてきたことをきっかけに、朝晩のアロマ習慣を始めたところ、「以前よりも頭がスッキリするようになった」と実感したそうです。

また、60代の男性はリラックス目的でラベンダーを取り入れたところ、「寝つきが良くなり、朝の目覚めがすっきりした」と喜んでいました。

この記事のまとめ

  • 認知症では脳の「海馬」がダメージを受ける前に「嗅神経」が衰えることが分かってきた
  • 嗅神経は再生能力が高いため、アロマの香りで刺激することで、認知症の進行を防ぐ効果が期待できる
  • 朝は「ローズマリー+レモン」夜は「ラベンダー+オレンジ」の組み合わせが効果的
  • アロマディフューザーやハンカチを使って手軽に生活に取り入れられる

認知症は長い時間をかけて進行するものです。40代、50代からでもアロマ習慣を取り入れ、脳の健康を維持することが大切になります。

特に、最近物忘れが気になり始めた方や、家族で認知症を心配している方は、今日からアロマを取り入れてみてはいかがでしょうか?

参照元:鳥取大学 医学部 生体制御学講座https://www.med.tottori-u.ac.jp

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