あなたの身近な人が最近少し物忘れが多くなったり、様子が変わったと感じることはありませんか?
それは単なる加齢によるものかもしれませんが、もしかすると認知症のサインかもしれません。
認知症は早期に発見して対策をとれば、進行を遅らせたり、生活の質を保ちながら過ごすことが可能です。特別な準備をしなくても、日々の生活で気づけるような簡単なチェック方法を ご紹介します。
日常で気づける認知症のチェックポイント

以下は、認知症が疑われる初期の兆候です。家族や身近な人をよく観察してみてください。
記憶や判断力に関するサイン
- 今日の日付や曜日を聞かれても答えられない
- 同じ質問を短時間で何度も繰り返す
- 以前は得意だった算数や計算を間違える機会が多くなる
日常生活での対応力の低下
- 冷蔵庫の中に財布やスマートフォンが置かれているなど物の置き場所を間違える
- 鍋を火にかけたまま忘れて焦がしてしまう
- いつも使っていたテレビのリモコンや家電製品の操作方法が分からなくなる
社会的な活動や感情の変化
- 外出や趣味への関心が薄れる
- 急に怒りっぽくなったり、不安や落ち込みが強くなる
- 身だしなみやお風呂を嫌がり、衛生状態に無頓着になる
上記のリストの中で3つ以上当てはまる場合は注意が必要です。
特に、日常生活に支障が出ることが増えてきたら、専門医への相談を考えましょう。
専門医の診断を受ける前にできること
もし家族がチェック項目に当てはまったとしても、あせらなくて大丈夫です。
まずは、優しく話しかけて具体的な行動を観察することが大切です。
以下のような具体例を通して、慎重に対応を考えましょう。
ケース1:鍋を忘れて焦がしてしまう
「最近、料理をするときに疲れやすいのかな?」と声をかけ、
調理中に側でサポートすることで改善するか様子を見る。
ケース2:同じ質問を何度もされる
「そのことなら、さっき話したね」と冷静に返すことで様子を観察し、
どの程度忘れやすいのか記録しておく。
これらの行動を長期間にわたって確認し、必要であれば早めに専門の医療機関に相談しましょう。
また、アロマセラピーや軽い運動、脳トレなどリハビリテーションを取り入れることもおすすめです。

この記事のまとめ
認知症は誰にでも起こり得る病気です。
一人で抱え込まず、地域の相談窓口や医師と連携しながらサポートしていくことが大切です。
※参考
厚生労働省 難病・認知症対策について
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