認知症予防に料理が効果的!脳を活性化させる習慣とは?
年齢を重ねるにつれ、「最近、物忘れが多くなった」と感じることはありませんか?
実は、脳の血流が低下することで、記憶力や判断力が衰えていくことが分かっています。
そこで、認知症予防に役立つのが「デュアルタスク」と呼ばれる習慣です。
その中でも、日常生活に取り入れやすく、楽しみながらできる方法として「料理」が注目されています。
この記事では、デュアルタスクの概念を交えながら、料理が認知症予防に効果的な理由を詳しくお伝えします。
デュアルタスクとは?脳を活性化させる鍵

デュアルタスクとは「同時に2つ以上の作業を行うこと」を指します。
脳が衰えてくると、例えば「歩きながら傘をさす」「話しながら掃除をする」などの動作が難しくなります。
これらは、脳の血流が低下し、情報を処理する力が弱まるために起こります。
そのため、日頃から「複数のことを同時に行う」習慣を取り入れることで、脳を鍛え認知症を予防することができるのです。
なぜ料理が認知症予防に役立つのか?

料理は自然にデュアルタスクを実践できる活動のひとつです。
例えば、以下のように、さまざまな脳の機能を使うからです。
料理の工程 | 脳が使う機能 |
---|---|
献立を考える | 記憶力・想像力 |
材料を確認・買い出し | 判断力・計画力 |
具材を切る・炒める | 空間認識・集中力 |
味を調整する | 五感(味覚・嗅覚) |
片付けをする | 順序立てて考える力 |
例えば、「今夜の夕食に何を作ろう?」と考えながら冷蔵庫の食材をチェックし、足りないものをリストアップ。
スーパーで買い物しながら「どの料理にどの食材を使うか」を考える。
調理しながら「火加減を見て」「味を確認し」「片付けも並行して行う」。
こうした工程がすべてデュアルタスクになり、脳を活性化させることに繋がるのです。
料理以外にもおすすめのデュアルタスク習慣
料理以外にも、日常の中で「ながら動作」を取り入れることで、認知症予防に役立ちます。
以下のような方法もオススメです。
① 歩きながら散歩の計画を立てる

歩いているときに、「次の週末はどこに行こう?」と計画を立てるだけでも、脳の活動が活発になります。
さらに、その計画をメモしておくと、後で思い出す機会が増え、記憶力のトレーニングになります。
② 音楽を聴きながら歌詞を思い出す
好きな音楽を流しながら、歌詞を口ずさんだり、どんな情景を思い浮かべるか考えるのも良い方法です。
リズムに合わせてステップを踏んだり、軽く体を動かすと、更に効果がアップします。

毎日の生活に少しずつ意識を取り入れるだけで、認知症予防につながります。
ぜひ、楽しみながら脳を元気にしていきましょう!
この記事のまとめ
※参考 厚生労働省「認知症予防・改善のために」
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