『今まで一緒に普通に生活した人が認知症になってしまった…』
その事実を受け入れるまで、あなたはどれくらいの期間がかかりましたか?
いろんな苦悩を抱えながら、受け入れるまで長い時間かかったのではないかと思います。
2000年から「スーパーニュース」のメインキャスターを務めていた安藤裕子さんもその一人です。
認知症の母を受け入れるまで10年かかったと語っておられます。
その間長く苦しい戦いがあったと振り返っています。
安藤さんは3人兄姉で、みんながいろんな事情で母と一緒に暮らせないという理由で施設に入ってもらいました。
ところが、自分の家があるのになぜ施設にいなければならないのとすごく怒ったそうです。
施設では、泣いたり、わめいたり、怒鳴ったり、挙句の果てには、脱出したり・・・
自分は母にひどいことをしていると思えたそうです。
少しでも慣れてもらうために、家族が積極的に介護にかかわりました。
毎日兄姉や知人に協力してもらい毎日顔を出したり、食事介護も一日1食は自分がするようにしたそうです。
「今、10年間を振り返ると、お互い辛かったけど、ああでもない、こうでもないと世話を焼かれ、母は幸せな人だったと思います。」
と語られていました。
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