長生きの先に待っている認知症

戦前は50歳に届かなかった日本人の平均寿命は、医学の進歩と共にどんどん延びて、いまや、80歳を超えています。

感染症で亡くなってしまっていた乳幼児も、1940年代に実用化されたペニシリンなど抗生物質の登場で今では激減しました。

「不治の病」の代表だった結核も、ストレプトマイシンの登場で劇的に死亡率が下がりました。

戦後しばらく死亡原因のトップだった脳卒中も、生活習慣病の知識や降圧剤の普及で、死亡率は大幅に減りました。

現在、最も死亡率が高いのが、ガンです。

しかしながら、先進国が膨大な研究資金を投入してガン対策を行ってきた結果、今では早期発見や新しい抗がん剤の開発につながって、平均寿命を延ばしてきています。

そんな病の先に待っていたのが、認知症でした。
長生きすればするほど、認知症発症のリスクは高まります。

世界保健機関(WHO)などの報告書によれば、60~64歳の認知症発症率は1%前後だが、80歳を超えると5人に1人が認知症になるそうです。

長生きしても認知症が待っているとは皮肉な話ですが、認知症に正面から向き合って生活することで、より豊かな人生が送れるのではないでしょうか。

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