アメリカは2011年に「国家アルツハイマー病プロジェクト法」を制定し、2025年までに治療法と予防法を開発することを目指しています。
しかし、予防薬ができたとしても、症状が出ていない人にも薬を使うようになれば、全国民が保険制度下にある日本では、国家財政に大きな負担がかかるでしょう。
ちなみに最近認可された「がんの特効薬」の治療費は、年間3500万円にものぼります。
そもそも、新薬ができれば病を克服できるのでしょうか?
2016年3月にアメリカ国立保健研究所が開いた認知症の会議では、
「認知症は複雑な病気。一つの薬ではなく、複数の薬を組み合わせた治療法の開発が必要になってくるだろう」
という意見が相次いだようです。
確かに認知症と言っても、いくつか種類が分かれますし、進行段階によっても症状は様々です。
効果的な薬ができることはありがたいことですが、全て薬にゆだねたり、薬が万能だとは思わないほうがよいのかもしれませんね。
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