認知症トピック記事一覧
「車の運転中、交差点でダンプカーが直進してきたのに右折したんです。今となってはあれがサインだったのだと思いますが、その時は疲れているだけだと・・」そう静かに語る、Tさん。夫(Aさん65歳)が認知症と診断される前のことでした。ある日、職場で頭痛を訴えたAさん。検査の結果、医師から「軽度認知症」と告げられました。Aさんが54歳の時でした。当時、Aさんは普通に生活ができていたので、Tさんは誤診だと思った...
人口比率が21%以上の社会を超高齢社会と呼びます。日本は26%が高齢者。つまり、日本は超高齢化社会です。しかも、世界第一位です。そして現代の病気として、患者数が年々増え続けているのが、【認知症】です。あまりに人数が増え続けているので、将来の患者数の推計も年が進むごとに変化してきているようです。認知症患者数の推計として、主な情報の経緯を時系列順にまとめました。
認知症は最新の現代病と呼ばれています。2025年には、国民の10人に1人が認知症という、認知症時代が来る、とも言われています。認知症患者のさらなる増加に伴い、以下のようなトラブルがますます増加することが予想されます。①医療トラブル救急外来に運ばれる患者の4割が認知症の方。1日2、3人の認知症患者が運ばれてくるそうです。会話のやりとりができないので、お医者さんとのコミュニケーションが取れずに診察に時...
NewSphereより認知症になっても自由に暮らせる街認知症になっても安心して普通に暮らせる街があります。日本と同様に高齢化が進むオランダに認知症患者のための街があることで世界中から注目を集めている場所があります。その場所はオランダ首都アムステルダムの郊外にあるウェースプ市にあるホフヴェイという街で、その町民はなんと100%が認知症患者です!?。実は、ホフヴェイは街規模の大きな終身介護施設になって...
現在は特効薬がないとされる認知症。認知症の特効薬って本当にできるのでしょうか?アメリカの情報誌ウォールストリート・ジャーナルによると、2015年末、この認知症新薬の開発元のベンチャー企業が2017年にも米ナスダック上場を狙っており、時価総額は、150億ドル(約1兆6500億円)に上る可能性がある、と報じています。でも、今までも大手の製薬会社が認知症の薬の開発に取り組んできた経緯がありました。しかし...
国民的、いや世界的に広がる認知症。身近なお爺ちゃん、おばあちゃんはもちろんのこと、まだまだ若いと思っている自分にも、いずれ認知症がむしばんでくる可能性は十分あり得ます。果たして認知症を予防することはできるのでしょうか?認知症研究が進んでいるアメリカの国立加齢研究所や製薬企業イーライリリーでは、認知症の予防対策研究を実際に行っています。認知症発症の原因と言われていて、脳に年月をかけて溜まっていくとさ...
認知症の薬を作るのは、なぜ難しいのでしょうか?それは、認知症がどのような仕組みで起こっているのがの原因がはっきりとわかっていないためです。現在のところ、認知症の原因として有力な説が、「アミロイドβ」と「タウ」という二つのたんぱく質が病気の発症に関係しているという説です。症状が出る10年以上も前から、少しずつ「アミロイドβ」が脳にたまり始めて、その後、もう一つのたんぱく質「タウ」がたまることで、神経...
アメリカは2011年に「国家アルツハイマー病プロジェクト法」を制定し、2025年までに治療法と予防法を開発することを目指しています。しかし、予防薬ができたとしても、症状が出ていない人にも薬を使うようになれば、全国民が保険制度下にある日本では、国家財政に大きな負担がかかるでしょう。ちなみに最近認可された「がんの特効薬」の治療費は、年間3500万円にものぼります。そもそも、新薬ができれば病を克服できる...
脳の細胞が壊れていくことで、記憶が抜け落ちるなどさまざまな症状が出る認知症。この病に苦しむ人は世界で5000万人に迫りますが、残念ながら未だ特効薬はありません。認知症の半数以上を占めるアルツハイマー病の場合、2016年現在、薬は4種類あります。1990年代にエーザイが発売した「アリセプト」はその代表格です。ピーク時には世界で年3228億円も売り上げました。しかしながら、アリセプトも含めて現状販売さ...
物忘れが多くなってきた? 認知症予備軍ではありませんか?最近の臨床結果では、65歳以上で認知症発症する人も、10年、20年前から脳の変化が始まっているとされ、早期の脳の状態にも注目が集まっています。アルツハイマー型の認知症を例にとってみます。最初期言いたい言葉が出てこない仕事や家事における注意不足が増えるやる気がない初期新しく何かを覚えることができない他人の言うことが理解しにくくなる会話の内容が空...
認知症は、いろいろな原因で脳の働きが悪くなったり、脳の細胞が死んでしまったりすることが原因で、脳に障害が起こり生活に支障が起こってしまいます。そんな認知症ですが、 65歳以上の高齢者のうち発症している人は15%で、2012年時点で約462万人に上ることが厚生労働省の調査でわかっています。あと10年もすれば、全国で認知症患者が1000万人も超えるのではないかとも言われています。認知症は早期発見、早期...
言われたことをすぐに忘れてしまう。昨日食べたものを忘れてしまう。このようなことは、年を重ねるとどうしてもでてきます。しかし、それが頻繁に起こる場合は認知症の疑いがあります。例えば、こんな症状はないですか?何度も同じことを言ったり、置いた場所をすぐに忘れてしまうなどの記憶障害。日付や季節がわからなくなったり、方向感覚が弱くなり自分がどこにいるかわからなくなってしまう。また、過去の記憶が薄れ、近くにい...
2013年度に寄せられた消費生活センターの相談のうち、認知症や知的障害のある高齢者が被害にあった件数が、なんと約16000件もありました。10年前に比べると、倍増しているそうです。昔に比べて認知症の患者が増えているという実態もありますが、それにつけこんだ悪徳業者が判断力の不十分な高齢者を狙い撃ちにしてきている実態がわかるデータですね…特に目立つ詐欺行為は、以下の通りです。送りつけ詐欺注文していない...
NHKスペシャルでも放映されましたが、現代の社会問題のひとつとして挙げられるようになったのが、認知症患者の行方不明問題。2012年のデータでは、認知症患者の行方不明者が9607人です。そのうち、359人がそのまま死亡してしまっているというデータがあります。死亡理由は、餓死、凍死、熱中症、など…。さらに、その年の時点で、未だ帰り場所が見つからず、行方不明のままの人が200人以上いたのです。2013年...
歳をとるにつれて、歯の大切さがよく分かるようになりますよね。歯は健康のバロメーターとも言っても過言ではありません。福岡県で、80才の男女824人の歯と健康の関連が調査されました。咀嚼の力がきちんとある人に比べて、歯にトラブルがあるなど咀嚼する力の弱っている人は、寝たきりや要介護になるリスクが、なんと7.5倍になるという結果が出ました。厚生労働省が愛知県内で調べた調査によると、65才以上の健康な人約...
記憶力や判断力の衰えは、安全運転の大きな妨げになります。そのような観点から、平成26年6月1日より道路改正法が改正されました。75歳以上の方が対象で、運転免許更新時に認知機能検査を強化することになりました。認知症の恐れがあると判断された方には、医師の診断を義務つけることになりました。医師の診断を受け認知症と診断された場合、本人あるいは家族等が診断書と申請書を持って提出しなければなりません。その後、...
若年性認知症とは、一般的に65歳未満に発症する病気です。調査によると、若年性認知症は年々増加傾向にあるようです。実際には、仕事でミスが重なったり、家事がおっくうになっても、それが認知症のせいだとは、わかりにくいものです。健常者でも起こりうるような、うっかりミスなどではなく、実は認知症という病気が引き起こしている場合もあります。若年性認知症のチェック例えば以下の症状はありませんか?新しい記憶が薄れて...
認知症ケアに役立つロボット「アザラシ型ロボ パロ」ってご存じですか?簡単にいうと、精神的な安らぎができて、ストレスが軽減される。セラピーの効果があるアニマルロボです。アザラシ型ロボ パロは、つぶらな瞳と柔らかな毛並みで本物の動物のようなロボットです。人になでられたり抱きしめられたりすると、首を傾けたり、手足を振ったり、さまざまな反応をしてくれます。これを、使用することで、認知症による情緒不安定や暴...
「なんだか胃の調子がおかしい」「胃が痛い」などの症状で胃薬を飲んでいませんか?飲めば緩和してくれるので、つい頼ってしまうことがあるでしょう。しかし、胃薬にはアルミニウムが入っています。このアルミニウムをとりすぎてしまうと脳に悪影響を及ぼし認知症になると言われています。その根拠の一つとして、第二次世界大戦後、グァム島を統治した米軍の兵士が認知症にかかっている率がとても高かったことが挙げられます。グァ...
『今まで一緒に普通に生活した人が認知症になってしまった…』その事実を受け入れるまで、あなたはどれくらいの期間がかかりましたか?いろんな苦悩を抱えながら、受け入れるまで長い時間かかったのではないかと思います。2000年から「スーパーニュース」のメインキャスターを務めていた安藤裕子さんもその一人です。認知症の母を受け入れるまで10年かかったと語っておられます。その間長く苦しい戦いがあったと振り返ってい...
『脳震とう』とは、頭部に強い衝撃を受けたりして、頭痛や吐き気、嘔吐したり意識が失ったりします。一時的な脳障害による現象です。一方、アルツハイマー型認知症は、脳内の老廃物がたまり、脳が委縮して起こるといわれています。この『脳震とう』が、将来アルツハイマー型認知症になってしまうためのリスクとして影響がある、という報告があります。実際に、米メイヨー・クリニックのMichelle Mielke教授率いるチ...
ニュースによる報道で知りましたが、初代ドラえもんの声優として有名な、大山のぶ代さんが「認知症で2分前の事も忘れてしまう」とのこと。なんだかとても哀しい気持ちになりました。近年の厚生労働省による報告では、全国で認知症を患者数が2025年には700万人を超えるとのこと。そうなると、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症を発症するという計算になります。とても哀しい現実ですが、現実に向き合って行かな...
戦前は50歳に届かなかった日本人の平均寿命は、医学の進歩と共にどんどん延びて、いまや、80歳を超えています。感染症で亡くなってしまっていた乳幼児も、1940年代に実用化されたペニシリンなど抗生物質の登場で今では激減しました。「不治の病」の代表だった結核も、ストレプトマイシンの登場で劇的に死亡率が下がりました。戦後しばらく死亡原因のトップだった脳卒中も、生活習慣病の知識や降圧剤の普及で、死亡率は大幅...
認知症は、そもそも病気そのものではありません。認知機能の低下、記憶障害など様々な症状が合わさった状態です。残念なことに、認知症の中でも割合の多いアルツハイマーに関しては、その仕組みや原因も良くわかっておらず、仮説にとどまっています。認知症への対応に後れを取っている中、世界では2015年に990万人が新たに認知症になり、患者数は4680万人にのぼります。さらに高齢化が進むことで、認知症は2050年に...