認知症見守り・徘徊予防 便利アイテム&グッズ
認知症患者が巻き起こす「徘徊」の問題
認知症というと、どこともなく歩き回る「徘徊」のイメージが真っ先に思い浮かぶ人も多いと思います。
防災無線などで
「86歳の○○さんが行方不明になっています。服装は緑のジャージにサンダル、髪は白髪で黒縁の眼鏡をかけています。お心当たりの人はお近くの交番または町役場までご連絡ください」
というような放送を聞いたことのある方もいるでしょう。
実際、認知症による(あるいは認知症が疑われる)行方不明者は増えていて、警察庁の発表によると2015年度は全国で12,000人を超え、3年連続で1万人を超え続けています。
大抵の徘徊者は見つかるそうですが、一部は行方が不明のままだそうです。
徘徊中の事故なども社会問題になっています。
認知症の男性が起こした鉄道事故に対し、鉄道会社が振替輸送費等の損害賠償を請求する訴訟を起こし、最高裁まで争われたことは、記憶に新しいでしょう。
最高裁では、認知症男性の遺族の責任を否定、遺族側が勝訴しましたが、責任能力のない人が起こした事故の損害を誰がどのように分担するかは、今後の課題となっていくと思います。
見守り、徘徊予防
スマカメ
認知症の患者の方を遠方からでも見守ることができます。
画像と音声で確認できるタイプとしては、これが一番です。
私は終日、会社で勤めているので、認知症の父の様子を見るために購入。
機械ものにオンチな私でも設定できました。スマホからの映像も途切れることなく、様子が見られて安心です。良い買い物でした。
徘徊感知(人感センサー)
夜間の徘徊行為で、事故に遭われてしまうケースも数多く報告されています。そんな危険な徘徊行為を予防してくれる便利グッズが人感センサーです。
自宅で認知症の母の行動把握のため購入しましたが重宝しています。医療・介護用品は専門店で買うと予想以上に高いのですが、この商品で十分です。部屋の中に限らず、玄関脇とか用途はいろいろあると思います。おすすめの一品です。
徘徊感知(マットタイプ)
マットタイプの徘徊感知器具です。マットを踏むと別室でチャイムが鳴る仕組みです。
少々お値段は張りますが、ベッドの横や玄関などに敷いておくことで、徘徊予防につながります。
GPSウォーク
近年、認知症による徘徊は社会問題になっています。
しかしながら、徘徊するからと言って、家の中に監禁のように閉じ込めてしまうのも、とても可哀想なことだと思いませんか?
そこで、靴メーカーとNTTドコモが協力して開発したのがGPSウォークです。
靴の底にGPSのチップを内蔵することで、例えいつの間にか外出してしまったり、外出先で目を離してしまったとしても、GPSによる位置情報サービスの利用で、すぐにどこにいるのかを把握することができるようになります。
●徘徊が心配で、夜も安心して眠れない・・
●外出先でも、ひと時も目を離せない・・
GPSウォークはそんな心配事を解消してくれる画期的なアイテムと言えるでしょう。
靴とは別にGPSサービスは別途契約になりますが、自治体によっては補助金が出るところもあるようです。
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認知症患者が徘徊を行う理由実は、徘徊については、「その人なりの理由がある」と言われています。はたからは、あてどもなく歩いているように思われますが、本人にとっては歩き始めは目的があってのことです。たとえば、トイレや、本屋など目的の場所があったのにわからなくなって探しているなどの場合があります。単に訳もわからず歩いていると頭ごなしに決めつけてしまうのではなく、歩いている理由や本人の感じている世界を理解...